果物発酵「ワイルドストロベリー」編

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ワイルドストロベリー

グズベリー、ブラックベリー、ボリジ、カモミール、ブルーベリー等の花が咲き乱れる中、草むしりをしていると何処からともなく甘酸っぱい香りが・・・・

少し手を止め、その香りの元を探してみるとワイルドストロベリーでした。

1.5cm位大きさの実を沢山つけ、暫く放置していたため下のほうに実をつけたものは、虫たちに食べられていたものの、40粒程度収穫することができました。

ワイルドストロベリーは、保存が出来ないとってもデリケートな果物・・・「毎日食べる分だけ実って」なんて虫の良い話は、ワイルドストロベリーには相談出来ないし・・・
と、どうすれば保存できるかな???と考えていると、

「そうだ!柿の酢を作ったようにすれば良いのでは!?」と思いつきました。

最近、果物を発酵させたものをパン、ヨーグルト、ジュースなどに加えるのがちょっとしたブームになっていますし・・・ワイルドストロベリーで発酵に挑戦してみることにします。
ワイルドストロベリー発酵に挑戦ワイルドストロベリー発酵の仕方

大抵果物には天然の酵母が住みついていますので、水洗いは酵母を洗い流さないように軽くゴミを取る程度にします。
【用意するもの】
1.蓋付きのガラス瓶(煮沸消毒をしたもの)
2.砂糖(サトウキビ砂糖を使いました)
3.フォーク(先を煮沸消毒しておきます)
4.ホッカイロ
5.タオル
6.輪ゴム

【作り方】
1.ゴミを取る程度に軽く優しく水洗いをします
2.煮沸したビンに入れます(40度程度に冷まします)
3.砂糖をワイルドストロベリーの2/3程度入れます
4.煮沸したフォークで砂糖が全体に混ざるようにかき混ぜるようにすりつぶします
5.ビンの底にホッカイロを敷き、タオルで全体を包みます(輪ゴムでとめます)

雛人形のように包むと、なんか良くないですか!?

6.蓋はビンにのせるだけか、ティッシュ等で蓋をするようにします
7.1日1回、蓋をし全体をかき混ぜるために振ります
8.後は、カビが発生しないことを祈るのみです

酵母菌や麹菌は、35度~40度程度がもっとも発酵が進みます。最初に最適な環境にしてあげれば、後は自らの発酵熱で最適温度を出しますので、タオル等で保温してあげると良いです。

また、カビ菌は紫外線で増殖しますので、紫外線の当たらないようにするためにも発酵ビンはタオルで包みようにすると、腐敗リスクを低くできます。

酵母もカビ菌も同じ仲間なので、最初にどちらが勝つかで決まります!

後は1週間程度観察しましょう。

農業科学応用研究所所長のつぶやき