ミルクシスル(マリアアザミ)生長日記-07262014

ミルクシスル(マリアアザミ)の生長日記-7月26日

時が経つのは早いもので、播種から既に2ヶ月が経ちました。

開花が早かったものは既に花が終わり、子房を大きく膨らませてたくさんの種子が出来ているのを想像させてくれます。

1株から20-30本前後の花茎を伸ばし、丈の高いものは120cmまで生長しました。

丈は他のアザミより低いように感じますが、葉の大きさと茎は太さは群を抜いて大きいです。

もしかしたら丈が低かったのは、植える間隔が通常の半分以下の40cmの間隔で植えてしまったためかもしれません。

今では葉と葉が重なり合い、足の踏み入れる場所も見つからないほど、窮屈な環境になっていますので・・・。

しかも葉や茎の至る所に棘があり、容易く触ることも出来ないため、害虫を駆除する場合には相当の覚悟をもって行わなければなりません。

少しでも気を抜くと、お尻やスネなど至る所を「チクッ」と、針で刺されたような痛みが走ります。しかも害虫たちは、そんなことにはお構いなく、昼夜問わず葉を食べに集まってきますので、そりゃ大変ですよ。

ミルクシスル(マリアアザミ)の栽培自体は容易なのですが、害虫駆除や手入れをする場合には、バラ用のゴム手袋をして行わなければなりませんので、今までのハーブ栽培の中では厳しい部類に入ります。

今回捕獲した害虫は、カタツムリ、ヨトウムシ、カメムシ、オンブバッタ、マエアカヒトリでした。特にマエアカヒトリの幼虫の数が多かったです。

今では害虫の姿もみなくなり、最近の強い日剤を避けるかのように萼に間にはナナホシテントウやクモが、葉の上の日陰のとろろにはアマガエルが休んでいました。それはまるで虫たちにとっての日傘ようです。

現在、子房は横幅は5cm、萼の端から端までは10cmになっており、今後は種子の収穫時期をしっかりと見極めようと思います。

農業科学応用研究所 所長のつぶやき