土壌改良剤SI-1の「植物の生長への影響」を検証する
【方 法】
30分以上空焚きをした川砂に以下のものを加えたの4種類を用意し、播種後は、すべての条件で水のみを与え、その後の葉と根の生長を観察します。
(1)腐葉土30%
(2)液肥*
(3)土壌改良剤SI-1*
(4)なし
*(2)(3)に関しては、播種(種まき)前1週間100倍希釈液を毎日200mlかけたものを使用
播種後1週間目には、それぞれの条件で生長の変化が見られるようになりました。液肥では栄養素過多の状態となっていたため、土壌環境が整うまで発芽出来なかったことが生長の遅れとなっています。また腐葉土と川砂では生長がほぼ同じであることから、腐葉土のみでは植物の生長に大きな影響を与えないことが分かります。
葉の生長の違い以上に根の生長には違いが見られます。腐葉土では主根は太く長く、側根は細く長く生長し、土壌改良剤SI-1では主根は腐葉土と同じように太く長く生長するものの、側根が太く短く、川砂では主根は太く短く、側根が細く長く生長しているのが観察できます。
(1)主根:68mm
(2)主根:44mm
(3)主根:6265mm
(4)主根:65mm
- 播種後2週間後の葉の様子
液肥と土壌改良剤SI-1で大きく生長しているものの、腐葉土と川砂では子葉が枯れ、本葉の生長が止まっているのを観察できます。播種より1週間までは種子の栄養分により生長し、その後は土壌からの栄養供給を必要とするものの、土壌よりの栄養供給がないことにより生長が止まってしまっています。
- 播種後2週間後の根の様子
播種1週間目と同様に葉の生長よりも根の生長に大きな違いが観察できます。主な特徴は以下の通りですが、土壌改良材SI-1では小さい根塊が出来ています。
(1)根の長さ:68mm
主根の太さは1週間前と変わらずわずかに成長し、側根では茎と根の付け根
(2)根の長さ:44mm
(3)根の長さ:62mm
(4)根の長さ:56mm