植物に目を向けると見えてくる
農作業をしている中で、植物たちは、私たちにいろいろなメッセージを送っています。ただ、私たちは、このメッセージに目を向けることなく、収穫量だけに関心が向いていないでしょうか。
単一栽培、農薬、化学肥料を利用することとは、どういったことなのか?
人間に例えて考えてみると、
農薬は抗生物質、化学肥料はサプリメント、単一栽培は気の合う仲間
と言ったようなものになるのではないでしょうか。
自分自身が抗生物質やサプリメントを取りすぎた場合、気の合う仲間だけの社会で生活した場合、どういった状況が起こるかを想像してみてください。
植物のメッセージに目を向けると、現在の環境(負の温度勾配による影響、化学肥料による環境の悪化、過度な耕運による土壌環境、生物多様性のバランスの乱れなど)について、様々なことに気づかされ、その結果、無農薬農業・無化学肥料栽培へと導かれます。
植物は、すべて気付いています。
生物の創世主ですから。
植物に触れることから始まる無農薬・無化学肥料農業
自然は、何をしないでも、なぜ緑を維持できているのでしょうか? どうして、圃場は肥料が必要なのでしょうか?
なぜ雑草は強く、野菜は弱いのでしょうか?
この疑問に対して、植物は、常にメッセージを送っています。
化学肥料(サプリメント)を与えられた植物は、必要な栄養を手に入れるために、多くのエネルギー(食事)を必要としません。
一方で、自然の植物は、必要な栄養を手に入れるために、根を伸ばし、自ら栄養分を作り出し、菌根菌、有用微生物と共生しなければなりません。
この環境の違いが、植物の健康、病原菌からの防衛、ミネラル吸収、フィトケミカル(ファイトケミカル)の生産に大きな違いが生じています。
と、今では常識のように話されています。
こう言った何気ない植物からのメッセージを1つ1つ受け取ることが、最終的に植物の生命力を最大限に享受できるようになり、私たちの健康にも繋がってきます。