水耕栽培やバイオ農法など革新的な農法が導入されている中でも、野菜・果物栽培は野地栽培が主流であり続けます。
しかも土壌には、植物にとっての3大栄養素以外にも様々な微量元素や光合成細菌、嫌気性細菌等の有益細菌が存在しており、これらが相互に連鎖し、美味しく栄養豊富な野菜や果物ができます。
しかし一方では、残留農薬、ダイオキシン、放射能、カドミニウム、水銀などの有害物質による土壌環境の汚染が問題となっていることも事実です。
人間のし尿の成分を見てみると、体内に吸収されているものもありますが、窒素、リン、カリウムの三大要素が多く、他に水銀、カドミニウム、砒素、硫黄などの有害物質も僅かですが検出されています。
これは、化学物質が水の循環サイクルに組み込まれ、土壌、植物、動物という食物連鎖に入り込んだことが原因であると考えられます。し尿の成分と含有量が土壌環境の汚染度を表しているといっても過言ではありません。
私たちにとって、今や見逃すことが出来ない現状が身の回りに存在しているのです。