斑紋モザイク病の原因と対策
【発生原因】
斑紋モザイクウィルスによる病気。発病初期では葉の葉脈に並ぶように淡黄色~黄色の斑紋ができ、病気が進むとその周囲は紫色の絵具で垂らしたような滲んだ斑点が重なるように広がります。
【症 状】
この病気は、イモに対しての被害が大きく、症状としてはイモ表面に帯状に生じるひび割れ、退色、くびれ症状が現れるなど外観が著しく劣化します。
右写真は、斑紋モザイクウィルス病にかかった実際のサツマイモです。表面が血管が浮き出たようになり、見た目だけでなく味にも影響を与えます。
【対 策】
発病後の効果的な対策はないので、防除として昆虫媒介によるアブラムシ等を寄せ付けない対策に努めることが必要となります。また病株に使用した道具や作業後には手洗いをするように心がけるようにしましょう。
現在被害が発生した畑では、2種類の有機物を主とした試薬による散布後の状況を観察しました。散布後の状態は以下の写真の通りです。
酸性水溶液(散布前の状態) |
酸性水溶液(1回散布/2週間後) |
未処理の葉よりも進捗は遅いものの、病原菌の侵攻が進んでいます | |
アルカリ水溶液(散布前の状態) |
アルカリ水溶液(1回散布/2週間後) |
病根が残っているが、改善していることが分かる。 サツマイモは酸性土壌を好む植物ではありますが、葉にアルカリ系水溶液を散布しても問題ないことがわかります |