萎凋病の原因と対策
【発生原因】
トマトを栽培していましたが、先日の異常気象の影響で茎が折れたことが原因で萎凋病が発生しました。その後2週間程何もせずに放置した結果、右上の写真のように萎凋病が発生しました。
萎凋病は弱った植物の根から糸状菌(カビ菌)の一種が維管束に侵入し発病します。タバココナジラミやネキリムシなどにより根や茎に傷ができることが原因が主なものとなります。
そして、今回の発病の原因は、強風によりトマトの主幹が折れたことに加え、ネキリムシによる被害により発病したものと考えられます。
右下写真がネキリムシに切られた根の状態です。ネキリムシ被害が観察できた場合には、必ず周りの土を5cm程掘ってみると見つけられる可能性が高いので、見つけ次第圧殺しましょう。
【症 状】
萎凋病の特徴の1つが導管が茶色に変色することです。右中写真で導管の箇所が茶色に変色していることが確認できます。
【対 策】
発病初期であれば、濃い石灰水(Ph値10以上)をかける、市販の薬剤を噴霧するなどで改善するケースもあります。しかし、発病した場合には、他の野菜に感染予防のために直ぐに抜き、焼却処分しなければなりません。
発病した土地周辺の消毒を行い、連作や同じ科の野菜の栽培(例えば、トマトとナス)も避けろようにしてください。