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化成肥料の影響力を調べよう

化成肥料は、即効性のある植物の栄養剤です。水溶性があるため水によく溶け、植物に必要な三大栄養をバランスよく効率よく提供します。

土壌に施肥した場合、即効性のある反面、滞留率が60%程度と流出も多く、その効果は短期間となってしまいます。また化成肥料は急激に土壌を酸性度を高めるため、施肥の量によっては土中生物や植物に影響を与えてしまいます。

化成肥料の植物への影響を理解することは、野菜・果物作りを行う上では必要な知識の1つです。化成肥料を正しく理解し、植物の状態をによる適量を施肥できるようにしましょう。

化成肥料を通常よりは多めに行い、その影響を観察してみることにしましょう。

化成肥料の影響実験で用意するもの 【材料】
ペットボトル、種(カイワレ大根を使用)、化成肥料、スポンジ

【準備と観察】
①左図のようにペットボトルを半分に切ります。
②ペットボトルの底にスポンジを入れ、その上に種と化成肥料を入れます。
③水(100ml)を種が浸る程度まで入れ、日陰に置き観察を開始します。

【結 果】

日数 小さじ1杯 小さじ2杯 小さじ3杯 小さじ4杯
12日目 化成肥料の影響-小さじ1杯 化成肥料の影響-小さじ2杯 化成肥料の影響-小さじ3杯 化成肥料の影響-小さじ4杯
化成肥料の影響-小さじの1杯pH 12日目の水が小さじ1杯でpH5、4杯でpH4を示しています。すべての条件で発芽の兆候は確認できませんでした。 化成肥料の影響-小さじの4杯pH

[ちょっと一言]
60ml水に化成肥料を軽くつぶした時のpH値を調べてみると、その値は2から4の間の値を示しました。

種子に化成肥料が直接触れた状態では、明らかにpH値3以下の強酸性状態となっており、発芽障害を起こしたものと考えられます。

酸性度の障害は、酸性水の影響をご参照ください。

化成肥料の使用する際には、使用量、施肥方法、時期などを正しく理解し使用するようにしましょう。化成肥料はあくまでも一時的な栄養補助剤として最低の使用に留め、土壌環境を改善した野菜つくりを心かけたいものです。

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