植物の生長方向を調べよう
なぜ植物の芽は上に、根は下に伸びるのでしょうか。
土中には水、空気、温度など種子を取り巻く要因はいくつかあります。そして、種子をどのように植えても、必ず方向転換をして、芽は上へ上へと、そして根は下へ下へと成長します。
土中から芽を出してからは、植物は太陽光の赤色の光に向かって生長する性質があることは知られています。では、光の届かない土中で、種子が生長方向に間違いと感じた時、どのような行動をするのでしょうか。
カブの種子を使って、種子の生育環境を逆さにした条件で種子はどのような生長をするのか観察してみることにしましょう。
【材料】
ペットボトル、種子、アルミホイル、土
【準備と観察】
①ペットボトル大小の2本用意し、一本の上部を切り取ります(500mlと600mlの同形のペットボトルが良いです)。
②小さいほうのペットボトルの上部2cmほどまで土を詰め、アルミホイルで完全に覆います。
③大きいペットボトル上部に2cm程度の切れ込みを4か所ほど入れ、2本のペットボトルをつなげます。
④図のように設置し観察を行います。
【結 果】
何度同じ実験を行っても、芽が下から出てきませんでした。播種後4日目に土の中の種子の状態を観察してみると発芽の兆候もなく種自体がなくなってしまっていました。