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光の影響力を調べよう

光の影響力を調べてみよう。「植物にとって光はなぜ必要なのでしょうか?」という質問に対しては、光合成をするとの回答が大半だと思います。

では、光とは紫外線から赤外線までの光線の総称を言いますが、植物にとって必要な光線は何でしょうか?

例えば、人間にとって安らぎを与える緑色が、植物にとって必ずしも必要としない色なのです。そして、昆虫と人間が見える光線の範囲も違うのです。人間の視点から何となく思っていることが、植物や昆虫にとっては反対になることがあるのです。

ここでは、植物が何を感じて成長(光合成)のかを簡単な材料を用いて観察してみることにしましょう。

光の影響実験で用意するもの 【材料】
ペットボトル、カラーセロハン、テープ、種(ここでは簡単なカイワレ大根)、段ボール、スポンジ

【準備と観察】
①図のように、ペットボトルの真ん中より下へ3面切込み(種植え付け&水やりのため)を入れる。
②ペットボトルに上部に各カラーセロハン、下部に段ボールで覆う。
③ペットボトルに入る適当な大きなにスポンジをカットし、表面に切込みを入れた後ペットボトルの底に入れる。
④用意したペットボトルに水と種を10粒づつ入れ、観察を行う。

【結 果】

日数 赤セロハン 黄セロハン 緑セロハン 青セロハン
3日目 光の影響-赤色3日目 光の影響-黄色3日目 光の影響-緑色3日目 光の影響-青色3日目
根が伸び、頭を持ち上げている状態(1番) 発芽の兆しなし
(4番)
種が割れた状態
(3番)
根が少し伸びた状態
(2番)
10日目 光の影響-赤色10日目 光の影響-黄色10日目 光の影響-緑色10日目 光の影響-青色10日目
他色より2倍程度の成長がみられる 一番成長が遅い 2番目の成長であるが茎に力強さがない 成長は黄色より良い程度であるが、葉、茎が元気である

[ちょっと一言]
発芽から1週間目までは種子の栄養で成長するためなのか、条件による違いは出なかったですが、それ以降で成長に違いが見え始めてきた。

植物は赤色の光線に向かって成長し、赤色と青色の光を吸収し緑色の光を反射・通過させることが知られています。今回の実験でも赤色の植物が一番成長し、青色の植物の葉と茎が青々しくなったのは光合成を十分に行っていることを物語っています。

農業で赤色のトンネルを用いて育てる方は、この植物の特性を知っている方なのでしょう。赤色と青色の光のみをある割合で通すトンネルシート(ビニールシート)があれば、更に良い結果を得られるのですが・・・。

しかし、一方で青色(紫外線)は細菌(カビ菌)が増殖するの際に必要とするので、青色の光を使う栽培法では植物の生育とカビ菌等の発生にも十分注意して幼苗を管理する必要があります。

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