根の呼吸を調べよう
植物は、根から栄養分を吸収するとともに呼吸もしています。
土中の構成を見てみると、良い土壌は、土が50%、空気が25%、水分が25%であると言われています。土中の中の空気は閉鎖されている環境にあるため、空気中の成分割合とは違ってしまいます。
水耕栽培による野菜作りが注目を集めるいますが、水耕栽培をするうえでは、根の呼吸については考えておかなければなりません。そこで、土を除いた空気と水分の割合が変化することで、植物にどのような影響を与えるのでしょうか。
では、身近な材料を使って、水中で呼吸ができるかどうか観察してみることにしましょう。
【材料】
ペットボトル、野草(ここでは、ヒメシバを使う)、スポンジ、ダンボールもしくはアルミホイル
【準備と観察】
① 根をきれいに洗った同じ大きさの野草を4本用意します。
② 図のように、各条件になるようにペットボトルのハイポネックス水の量を調整します。
③ 野草がずれない様に、ペットボトルの口にスポンジを詰めて押さえます。
④ 根に光が当たらない様に、ペットボトルをアルミホールで包むか、ダンボールに入れます。
【結果】
日数 | 水面を根先下3cm | 水面を根中央まで | 水面が根茎境目 | 水面が根茎境目上 |
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初日 | ![]() |
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根の先端が水に触れない状態を維持 | 根の中央部まで水に触れる状態を維持 | 茎と根の境目に水面が来る状態を維持 | 茎根の境目よりも水面が上の状態を維持 | |
14日目 | ![]() |
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根も茎も完全に枯れる | 水に浸かっている個所からわずかに発根 | 根元から発根が見られ、成長も著しい | 発根が著しく水に浸かっていた茎の節からも新たに発根 |