農業の新たな敵
農業における敵といえば、今までは病気と害虫、ネズミやモグラ、カラスや雀等の鳥獣害でした。
しかし、昨年からこれらからの被害以上のものを一瞬で与える新たな敵が出現しました。
特に今年は私の試験農場ばかりでなく、周りの農家は悩んでいます。
その敵というのが「異常気象」です。
例えば、コメ農家の方は、水不足のためコメに水の与える時期が早まったことで、稲穂の花がいつもより早まり、例年以上の雀の被害に遭っています。
私の試験農場では、今年2回の竜巻が起こり、一瞬でエビスグサ、キクイモ、ひまわりをなぎ倒していきました。
その被害に対しては、どうすることもできない現実があります。
この異常気象は日本全土で多発しており、もう対岸の火事では済まない時期に来ていると思います。
環境問題を真剣に取り組んでいきたいと改めて痛感しています。
農業科学応用研究所所長のつぶやき