蛾の幼虫も時には肉食!
今年のわが農園のサツマイモ畑では、スズメガが異常発生しています。
他の農家や家庭菜園のサツマイモ畑では、蛾の幼虫の被害がないのに・・・なぜ?
酵母菌、納豆菌、光合成細菌を始めとする数種類の有用微生物を用いた有機農法による栽培が影響しているのか?それとも腐葉土にススメガの卵が混ざっていたのか?
捕獲を開始してから2週間は経った今でも毎晩10匹前後のスズメ蛾の幼虫を捕獲します。
他の害虫、例えばハスモンヨトウの数はさほど多くなく、白くミイラ化しているのも見られるので、それなりに食物連鎖が機能しているのですが、ススメガの幼虫は大きくて益虫も食べられないのでしょうかね。
昨日写真撮影のため、日中にエビスグサ畑で捕獲したオオタバコガの幼虫と前夜にサツマイモ畑で捕獲したナカジロシタバを同じ容器の中に入れて1日放置していたら、
なんと・・・なんと・・・
その中で闘いが起こっていました。
オタバコガの体長2.4㎝、ナカジロシタバの体長3.6㎝
ナカシロシタバの方が体長的には大きいのですが、オオタバコガがナカジロシタバに乗っかるようにして食べていました!
草食動物でも時には昆虫や小動物を襲うことは知っていましたが、まさか幼虫が幼虫を食べている姿を実際に見たことはなかったので、今日一番の驚きです。
糞と体液で汚れていたので、水で洗ってみると、水の中に沈んでいる胴体の一部の模様がはっきり見えてきました。
これは、確かにナカシロシタバの模様です。
そういえば、スズメガの幼虫を写真撮影して際に、割り箸で胴体軽くいじっていたときに、突然すごい力で割り箸にかみついたことがあったことを思いだしました。
「窮鼠猫を噛む」ではなく「窮虫人を噛む」なんてならないように、害虫捕獲には注意しましょう!
虫は体内にウィルスを取り込んでいることがありますから・・・万が一にでも病気になったら大変です。
農業科学応用研究所所長のつぶやき